「何となく 今年はよい事あるごとし 元日の朝 晴れて風なし」高尾山駅へ向かう電車の中で、石川啄木の短歌がふと浮かぶ。空は青く、風もない。絶好の登山日和である。元日ではないが、今年最初の山行が穏やかな晴天に恵まれ、幸先がいいとワクワクする。 高尾駅からはタクシーに分乗し、順次小仏登山口へ向かう。軽くストレッチをして出発。しばらくは林道を歩く。 角度のある登り坂に入り、いよいよ登山開始。少し急登が続く。
衣類調整や水分補給のための短い休憩を挟みながら登って行くと、どんどん山の懐へと入って行くのを感じる。草や木の匂いを胸いっぱいに吸い込み、落ち葉などの堆積物でふかふかになった柔らかな土を楽しむ。山の中は本当に気持ちがいい。 悪路のほとんどない歩きやすい登山道で、あっという間に小仏峠に出る。城山方面の山道を登っていき、鉄塔を超えるともう山頂だ。広々とした山頂には茶屋や売店もあり、遠く富士山も見えた。
先発隊がすでに豚汁を作っており、餅も一臼つき終わっていた。 餅を丸めるのを手伝い、準備が整うと熱々の豚汁にお餅を入れていただく。皆が分担して運んだ具沢山の汁物は、いろんな食材の出汁が出て美味である。
柚ネギ、きなこ、あんこ、納豆、みたらし、大根おろし。さまざまな味付けのお餅も皆美味しい。搗きたてのお餅を堪能していると、餅つき第二弾が始まった。二臼目も交代でつき、老いも若きも餅つきを楽しむ。毎年恒例の餅つき山行は大盛況であった。
帰路は来た道を戻り、バスで駅へ。一月とは思えないほどあたたかな日差しの中、久しぶりの山行を楽しみました。
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