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FRCC フロント・ランナーズ・クライミング・クラブ

FRCCの活動

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山行記録

第266回 明神ヶ岳(みょうじんがたけ)(神奈川県) 標高: 1169m
日時: 2024年6月9日(日) 天候: 曇り時々雨
参加者: 参加者:31名 (内訳は重複あり)
内訳 体験者20名、
山行サポーター 12名
医療サポーター 5名
学生サポーター 0名
お試し参加者 0名
報告者: 佐藤 泰子

重たい雲の朝、「山に登っても何もみえないかしら」と思いつつ、新宿からロマンスカーに乗り込んだ。それでも本厚木を過ぎると遠くに富士山がちらりと見えて、だんだんと気持ちが盛り上がってくる。箱根湯本駅が近づく頃には、周りの緑は濃く近い。駅から路線バスに乗り込み、登山口下の集合場所へ。足元にはメンバーに負けないくらいカラフルな花々。

木々のせまる細い山道は、連なる別荘の裏手を淡々と登り、単調な道のりが続いた。湿度が高く、じっとりと汗をかきながら、足元の苔や、初めてみるオバQのような白い「ギンリョウソウ」に元気をもらいつつ、ぬかるんだ足元に注意して登った。それを抜けると山道は広がって、一気に呼吸も気分も楽になった。

やわらかな緑豊かな山に、色々な鳥のさえずりが聞こえていて、鳥の名前がわかれば楽しいのにと思う。「ホーホケキョ」の鶯だけは知っていて、「ほー、ほー、ほー、ホケキョ」は、まだ上手く歌えない子供かなと笑った。目に留まる楚々とした花々、コアジサイ、ヒトリシズカ、ヒメウツギ、ニシキウツギ、ツツジ、ナルコユリなど。

急峻な斜面を過ぎると、頂上はすぐかと期待してしまったが、そこからもうひと踏ん張りだった。正午を回り雨がぽつぽつと降ってきて、13時半には下山と言われている状況、お腹が空いたけど頂上でお昼を食べられるかしらと頑張って歩く。遠くには、もくもくと煙を吐いている大涌谷が見えて、雲が低くなっていた。

頂上には13時前に余裕をもって到着し、グループごとに写真撮影をしてお待ちかねの昼食。本当はゆっくりしたかったけど雨が降ってきて、急いで雨具を装着しての集合写真撮影となった。下山を始めたら雨は小降りになり、遠くに広がる相模湾に思わず歓声をあげた。「何もみれないかしら」と出発したけれど、実は盛りだくさんの山行だった。

梅雨前に 会えて良かった 花たちよ 白水