9時半に高尾山口駅集合。ラッシュアワー並みの人混みは想定内。リーダーにより予め班わけがされていたので、班ごとにスムーズに出発できた。
草戸山の登山口はとても小さくて見過ごしてしまいそう。高尾山への人混みと分かれて草戸山へ入ると、秋の里山の優しさに迎えられる。しかし、一月半前の台風の爪痕はそこここに。いたるところに「頭上注意」「倒木注意」の札がかかっている。見上げるとバッキリ裂けた巨木が他の木の枝に引っかかって留まっている。いつメキメキ、といって落ちてくるかわからない。
止まらずにさっさと通過する。あの夜の、この尾根の凄まじい風雨を想像する。そして台風直後に山に入って登山道を確保してくれた人たちに感謝しながら歩く。これらの爪痕がすっかりなくなるのはいつの日だろうか。
草戸山頂上はピクニックテーブルと低いながらも展望台があり、ランチを楽しむ。低山のせいか、樹種のせいか、期待したほどの紅葉は見られないが、穏やかな秋の里山の空気は、みんなを和ませてくれた。たくさんのトレランの人たちも、皆マナーをよく守って、我々も安心して歩けた。
下り後半は林道のルンルンコース。道ばたのヘビイチゴを「すっぱーい!」と童心にかえり、幸せな秋の一日を仲間と楽しんだ。