第147回 | 夜叉神峠から薬師岳(山梨県) | 標高: | 夜叉神峠 1,770m 薬師岳 2,780m |
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日時: | 2013年8月16日(金)〜 18日(日) |
天候: | 晴れ |
参加者: | 22名 ・体験者11名 ・山行サポーター9名 ・医療サポーター5名(内体験者2名) ・体験山行0名 ・学生0名 |
報告者: | 諏訪村 京子 |
今年の夏山は、山小屋二泊し鳳凰三山の一つの薬師岳の上に立った。頂上では青い空に白峰三山がくっきり見え、素晴らしい眺望に感動した山行だった。
夜叉神峠で
一日目は、夜叉神峠登山口を10時出発し2時間ほどで一泊目の夜叉神小屋に到着。小屋の周りを散策しながら、ゆったり時間を過ごす。しばらくすると、雷が鳴り出しついにどしゃぶりの大雨となった。
小屋二階の窓から稲妻を眺めていたら、小屋の屋根に降った雨が、雨どいを勢いよく通り水瓶に流れ込んで行くようすが見えた。登山者にとって雷や大雨は恐ろしいが、水場のない山小屋では貴重な水源だった。5名のテント泊の準備は楽しそう。雨が上がり、小屋で全員一緒の夕食となったが、テント組は、料理も自前。何を食べているのかお互い気になる。
6時半出発。12時に南御室小屋に到着。ここは、南アルプス天然水が飲み放題!手で水を汲んでみると、その冷たいことに驚いた。手がしびれるほどの冷たさに、ゆっくり顔も洗えないほど。夜中、仲間に起こしてもらって満天の星を眺めた。星座を知らずとも、ダイヤモンドのように輝く星にうっとり。
5時出発。いよいよ最終日。樹林の中、朝日を浴びながら登ってきたが、砂払岳で景色が一変した。眺望が開け、大きな岩の向こうに北岳が目の前現れた。反対側には、淡い紫色の富士山が雲海の中からすっと伸び姿を見せていた。
そして、岩の間にきれいなピンクの花を見つけた。なんと満開!仲間に花の名前はタカネビランジと教わる。岩の隙間という過酷な環境に、どうしてこんなにきれいな花が咲くのだろう。タカネビランジ、忘れられない花となる。
7時に薬師岳到着。広々した白い砂地の薬師岳頂上に立つことができ、みんなうれしくてたまらない。青い空に白峰三山がくっきり見え、何枚も写真を撮る。わずか15分間の頂上だったが、この喜びと景色を心に深く刻むことができた。帰りは、夜叉神小屋で待っている仲間を思うが、長い下りが続きどうしても思うように足が進まない。夜叉神小屋に13時到着後、昼食を済ませ全員無事に駐車場に戻ることができた。
薬師岳頂上到着!
今回、サポートとして飛田和夫氏とサポーター候補たける君の2名が私たちと一緒に登ってくださった。荷物だけでなく精神的にもたくさん助けていただいた。ありがとうございました。
夏空に白峰三山雄姿なり リンドウ
トイレ起き満天星空目が覚める リンドウ
小屋見えて 雄たけびあげる 山ガール リンドウ
薬師岳 富士山見ながら 登頂す リンドウ
ふん激写 夏の宿題 たける博(士) 小夏
夜叉神泊 トイレの手洗い 笹で拭く 小夏
ビランジが 岩間で迎える 薬師岳 めだか
テント泊 満天星空 満喫す 春耀
天の川 初めて目にする 六十越えて 春耀
急登を 韋駄天のごと 若者が行く 春耀
小屋間近 安堵の笑顔 こみあげる 春耀
外便所翼広げるはくちょう座 句狂人
涼風に急な下りを癒されし 句狂人
富士の山大雲海を従えし 句狂人
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