4月の肌寒い早朝、集合場所の宮ノ下駅に到着。数日前に旅立たれたメンバーを思い、全員で黙祷を捧げる。
遮断機もない線路を足早に横切り、すみれやカタバミの咲く脇を歩いていく。間近に富士山を見るあたりから風が強まり、衣類調整などをしながら千尋の滝との分岐を通り過ぎ頂上に到着。
山頂でお弁当を楽しみ全員で記念撮影。箱根古道として名高い湯坂路を箱根湯本に向けて下山。山桜、そして鮮やかな青紅葉のトンネルを抜けると急に下りがきつくなる。木の根がゴツゴツしてるし、中央の土砂が削れているし、高く盛り上がった木の根を跨がねばならない。注意深く真剣に進む石畳の急坂を滑らない様にフーフーしながら下りて、漸く湯本に到着。
箱根古道湯坂路は決して楽な峠越えではなかったはず、先人の健脚に改めて鍛錬という言葉を思い出す。