山を登るときに
野瀬由佳(管理栄養士)
新年会に仕事に家事に・・・となかなか休めない!という方も多いのではないでしょうか?気分転換に登山に行っても、体が重かったり胃が痛かったりで、景色もお昼のお弁当も楽しめない!となっては、気分転換にはなりません。そこで、今回は、年末に疲れた胃の上手な休め方についてお話します。
胃腸トラブル?
胃の痛み、胃もたれ、胸やけ、下痢や便秘と胃腸トラブルの症状は様々!
痛みがひどい場合や継続するときは、受診することが大切ですが、検査をしても特に異常が見当たらないということも少なくありません。これらの症状には食生活を含む生活習慣が影響している場合もあります。異常が見当たらないからと放置していては、慢性化することもあります。まずは原因を見つけ、体のSOSの声を聞いてあげましょう!
胃腸不調の原因をみつけよう!
胃腸に負担をかけない食事
- 消化のよいものを!
よく噛んでゆっくり食べることで消化しやすくなります。繊維の多いもの(根菜や豆類など)は、やわらかく煮たり、蒸すなど調理方法を工夫しましょう。
- 薄味に調理しましょう!
塩分の取りすぎは胃粘膜を刺激するので、いつもより少し薄味を心がけましょう。漬物や梅干し、お酢、レモンのような味の濃いものや酸味の強いもの、香辛料などは胃を刺激するので控えましょう!
※香辛料は胃液を分泌するので、胃もたれの場合は、少し加えると解消に役立ちます。ただし、その場合は風味付け程度にしましょう。
- 脂肪の取りすぎに注意しましょう!
脂肪は消化に時間がかかり、胃腸に負担がかかるので、油っこい食事(揚げ物など)は避けましょう。ただし、体の細胞や消化酵素を作るのに欠かせないたんぱく質は摂取したい栄養素。低脂肪で高たんぱく質の白身魚や牛・豚の赤身肉、鶏ささみ、豆腐、卵などがおすすめです。
- 腹八分目にしましょう!
満腹まで食べると胃に負担がかかります。よく噛んで食べることで食べ過ぎを防ぎます。また、よく噛むことで消化液の分泌も増え消化能力が高まります。
- 料理は適温で!
極端に熱すぎたり、冷たすぎたりすると胃腸の負担になってしまいます。しかし、冷まし過ぎたりぬるめ過ぎたりではさらに食欲がなくなってしまいます。料理は熱過ぎず、冷た過ぎず食べやすい温度にしましょう。